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国会チラシ
2009 / 01 / 18 ( Sun )
    政府は、現行法上用いられていない差別語を使い続けています!

 2008年の国連自由権規約日本国審査に先だって、事前質問がなされました。
27.Please indicate whether the State party intends to amend its legislation, with a view to eliminating any discrimination against children born out of wedlock, in particular with regard to nationality and inheritance rights (see paragraph 370 of the report), and to remove the concept of “illegitimate children” from legislation and practice.
問27.嫡出でない子に対する差別の撤廃を目的とし、特に国籍や相続権にかかる法律を改正し、「非嫡出子」の概念を法律上及び運用上除去する意志があるか示されたい。(外務省訳)

 政府の国連への解答は、とても不可解です。(2008年10月9日)
Under the current Japanese law, the phrase “illegitimate child (hichakusyutushi)” is not used.
我が国の現行法上、「嫡出でない子」につき、「非嫡出子」という用語を用いている例はない。(外務省訳)

 英文には「『嫡出でない子』につき」という部分がありません。なにより、「嫡出でない子」と「非嫡出子」は同じ意味です。国連からの指摘は、「嫡出概念」に基づく全ての婚外子差別を撤廃することです。「非嫡出子」という語を使わず、「嫡出でない子」という語を使えば非難を免れるというものではありません。
 
 一方、政府は「現行法上用いていない」と国連に解答した「非嫡出子」という語を、国内では平然と使用しています。婚外子差別であるとして最高裁から違憲判決が下されて、国籍法が改正され事になりました。その審議においてさえ、倉吉敬法務省民事局長は「ヨーロッパで非嫡出子の数が増えてきたとか、いろんな、非嫡出子に対する考え方、意識が変わってきたとか、今度の最高裁の大法廷判決もそういうことを挙げております」と、「非嫡出子」という語を繰り返し使用しています。(2008年11月27日参議院法務委員会)

                「婚外子」差別に謝罪と賠償を求める裁判を支援する会
               Association for the Support of Children out of Wedlock
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国会チラシ
2009 / 01 / 01 ( Thu )
外務省、国連勧告で差別表記を繰り返す

外務省は、本年10月30日に国連自由権規約委員会から下された最終意見の仮訳をホームページに掲載しました。

28.委員会は、嫡出でない子が国籍の取得、相続権及び出生登録に関し差別をされていることに懸念を再度表明する。(第2条1、第24条及び第26条)。
締約国は、その法制度から、国籍法第3条、民法第900条4号及び出生届に「嫡出」であるか否かを記載しなければならないとする戸籍法第49条1項1を含め、嫡出でない子を差別する条項を除去するべきである。

28. The Committee reiterates its concern that children born out of wedlock are discriminated against with regard to the acquisition of nationality, inheritance rights and birth registration. (arts. 2 (1), 24 and 26)
The State party should remove any provisions discriminating against children born out of wedlock from its legislation, including Article 3 of the Nationality Law, Article 900 (4) of the Civil Code, as well as Article 49 (1), item 1, of the Family Registration Law prescribing that birth registration forms shall indicate whether or not a child is “legitimate”.

原文では “legitimate” は「嫡出でない」という不適切な表現なので“”で括られています。それに対してchildren born out of wedlockはより価値中立的な用語として使用されているので、婚外子と訳されるのが適切です。すでに国連からは「嫡出でない」といった差別的用語を法や慣行から除けという勧告が下されています。にもかかわらず、外務省は「婚外子」とすべきところを、「嫡出でない子」という差別的用語を用いて訳出しています。

12月8日の参議院議員会館における日弁連主催のフォローアップ集会で、外務省の担当者は、「時間の制約で、政府の主張や立場が充分説明できなかったので、このような勧告が下された。」という趣旨を述べました。しかし、国連は日本政府の条約に対する不誠実な態度をよく知った上で、勧告を下したのです。

              「婚外子」差別に謝罪と賠償を求める裁判を支援する会
              Association for the Support of Children out of Wedlock
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